インプレッサGP7 各種警告の点灯で変速不良ロックアップソレノイドバルブの故障 P2763 B2801 C0045

インプレッサ(GP7)各種警告灯が点灯してやアイサイトが使用できないとのことで入庫です。

変速ショックやロックアップができずエンジン回転が高い状態です。

ちなみレヴォーグ、フォレスター、インプレッサ、アウトバック、レガシィなどでも同様の症状が発生しています。(トランスミッション型式: TR580 TR690)

出力されるDTCエラーコードは下記のような物があります。

・P0970 トランスファソレノイド回路/AWDソレノイド(Low)
・P0971 トランスファソレノイド回路/AWDソレノイド(High)
・P0973 プライマリソレノイドA系回路(Low)
・P0974 プライマリソレノイドA系回路(High)
・P0976 プライマリソレノイドB系回路(Low)
・P0977 プライマリソレノイドB系回路(High)
・P2762 ロックアップデューティソレノイド
・P2763 ロックアップデューティソレノイド回路(High)
・P2764 ロックアップデューティソレノイド回路(Low)

スバルソレノイドバルブ系の修理事例集はこちらです。

レガシィツーリングワゴン CVT変速不良やロックアップできずエンジン回転が高い AT OIL TEMP点灯 P2762 P0971
フォレスターアウトバックエクシーガレガシィのCVTソレノイドバルブ故障修理変速ショックや変速不良も P2762

診断機で検査をしてみると、ロックアップデューティーソレノイドバルブの故障が検出されていました。過去の故障では無く現在進行形でのエラーです。

これに伴いATのECU(TCM)やアイサイトコントロールユニットにもエラーが入ってきています。

こちらのミッションはバルブボディが上部に設置されており、配置が特殊なタイプです。

上部に設置されているので周辺からの異物が入らないように養生をして作業を進めます。

目的のロックアップデューティーソレノイドバルブの抵抗値は基準値から大幅に外れています。

実はこのソレノイドバルブは単体での供給は無いんです…。よって通常はコントロールバルブボディ本体ごとになるのですが、金額も高いですし、何よりメーカー欠品で入荷時期は未定だそうです。

ってことは修理したくてもできない事になるのですが、提携先の海外サプライヤーに確認をしてみると単体での供給ができるとの回答。海外は整備に対しての供給システムが日本とかなり違いがあります。ATストレーナーにしても今回のソレノイドバルブにしても修理がしやすい環境にいち早く整えてもらいたいものです。がんばれモノづくりが得意な日本！

余談はこれくらいにしておいて、不具合のあったソレノイドバルブを交換して作業を進めます。