
近年のステップATは多段化となり、今回のEクラスも例外ではありません。この車のトランスミッションは9速オートマチック(9G-トロニック)。
従来の7G-トロニックプラスはこの9G-トロニックに代わってきています。搭載されてから5年ほどが経過しており、そろそろATF交換の時期になる車も増えてくることと思います。
弊社での9GトロニックATF交換は初となりますが、事前に専用ツールの準備も済んでいましたので、すぐに作業に取り掛かれます。






























急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。
● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方
参考データ・作業内容
メルセデスベンツ Eクラス E220d (W213)
施工時走行距離: 61,000 キロ
<ATF圧送交換一式>
・ATオイルパン交換(ガスケット/ストレーナー一体型)
・スムージングパイプ交換
・オーバーフローパイプ交換
・オイルパン取付ボルト
・ATF(モチュールATFⅥ)20L
・SOD1-Plus添加
・デフオイル交換
・エアコンガスクリーニング
この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介
埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。
ディーラーでは「無交換で大丈夫」と言ってやりたがらないATFやデフオイルの交換の記事、非常に高い関心で拝読いたしました。
9G-TronicのATF交換についてですが、交換したATF量は4.1Lとのこと。
いささか少なすぎる感じがするのですが…?
トルコンにも排出用ドレンがありますので、こちらからの排出は行われたのでしょうか? トルコンからも排出を行えばオイルパンからの排出分も合わせて約10L近くになり、全て交換できるかと思うのですが。
また、ATF交換後にSOD1-PLUSを注入されていますが、これはオーバーフローパイプのモード切替を行えば、ATF注入後、別にSOD1-PLUSを問題なく入れることが出来る…ということでしょうか?
素人考えでは、注入予定のATFにSOD1-PLUSを適量混合してから、注入をする…と思いますが、そこはATFを循環させて交換するトルコン太郎だからでしょうか?
ご多忙と存じますが、宜しくご教授お願い致します。
通りすがりのE220dさま
おっしゃる通りトルクコンバーターのドレンから抜くことができれば排出量は、約10リットルほどになるかと思います。今回サービスホールからドレンを外すことが難しい角度であったため断念した次第です。
また、オーバーフローパイプのポジションは4つありますので、SOD1-Plusの注入は可能です。
>注入予定のATFにSOD1-PLUSを適量混合してから、注入をする…と思いますが、そこはATFを循環させて交換するトルコン太郎だからでしょうか?
はい、トルコン太郎の圧送交換では常にATFが循環しているため、交換作業が終わって油量調整後に添加するのが望ましいと考えます。
ご不明な点がございましたら、遠慮なさらずに連絡をいただければ幸いです。