
メルセデスベンツEクラス 車検でご入庫いただき納車後にトランスミッションの不調でお預かりいたしました。
「シフトをDに入れてもNにもどってしまう」
最近、メルセデスベンツの9速AT(9Gトロニック)で、こんな症状のご相談が増えています。
原因はトランスミッション内部のわずかな異常でしたが、事前の問診及び診断、慎重な作業で症状はしっかりと改善されました。
車両情報・ご依頼内容
● 車種:メルセデスベンツ Eクラス E220d(W213)
● ミッション:9Gトロニック
● 走行距離:74,000km
車検でご入庫いただいたお車で、納車から数か月たってトランスミッションの不調が出たとのこと。バックに入らず、Dに入れてもNに戻ってしまう状態で、お預かりしました。
診断と原因特定

診断結果は、P073E00 リバースギアにシフトできません / P060600 トランスミッション内部のコントロールユニット内部故障のエラー。
作業内容
ATFの排出とバルブボディの取り外し


専用ツールを使用してATFを排出。


コントロールバルブボディを取り外した状態。ミッション内部の油圧経路と電子制御が一体化した心臓部です。この中にある小さなプレッシャーセンサー不良がシフトトラブルの原因でした。
プレッシャーセンサーの単体交換

TCUをコントロールバルブボディから切り離します。

このプレッシャーセンサーは単体での交換が想定されていない部品です。そのため、基板側の細かな加工や調整を行いながら対応しました。

交換後はTCUをバルブボディに取り付け元通りに復元。
バルブボディ・オイルパンの組み付け




オイルパンや各関連部品を交換します。

仕上げ・確認作業

抜けた分のATFを充填。


9Gトロニックは今までの7Gトロニックに比べて油量調整は少し複雑です。

診断機の指示通り進めて流れ出てくるフルードが糸状になれば完了です。

油量調整後には各シフトギヤのアダプション(キャリブレーション)を実施。
よくあるご相談
Q. バックに入らないのは、ミッション本体の故障ですか?
今回のE220dでは、ミッション本体ではなく、内部のプレッシャーセンサーの不良が原因でした。センサーを単体で交換したあと、約50kmの走行テストで、変速と走り出しに問題がないことを確認しています。同じ症状でも原因は車ごとに違うため、診断機で切り分けることが前提になります。
Q. P073E00とP060600が出たら、バルブボディごとの交換が必要ですか?
今回のE220dでは、P073E00とP060600が記録されていましたが、原因はプレッシャーセンサーでした。このセンサーは純正で単体供給がなく、通常はバルブボディごとの交換になる部品です。今回は、お客様とご相談のうえ、センサー単体の交換で改善しています。
今回の作業まとめ
● 車両:メルセデスベンツ Eクラス E220d(W213)/施工時走行距離 74,000km
● 経緯:車検でご入庫いただいた数か月後に、トランスミッションの不調が出てお預かり
● 症状:バックに入らない、Dに入れてもNに戻る
● DTC:P073E00 リバースギアにシフトできません/P060600 トランスミッション内部のコントロールユニット内部故障
● 原因:9Gトロニック内部のプレッシャーセンサーの不良
● 作業:プレッシャーセンサー単体交換/オイルパン・関連部品の交換/ATFの充填と油量調整/シフトギヤのアダプション(キャリブレーション)
● 確認:約50kmの走行テストで、変速と走り出しに問題がないことを確認
ご依頼ありがとうございました。
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。
急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにも1〜2週間程度のお時間をいただいております。
どうぞご協力お願いいたします。
● 初めての問い合わせで不安な方
● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。
同じ症状でお困りの方へ
「Dに入らない」「変速ショックが大きい」「ギアが固定される」などの症状は、ミッション本体の故障と思われがちですが、実際にはセンサーやバルブボディまわりが原因のケースも少なくありません。
車種・型式/症状の出る条件(いつ・どんな場面)/警告灯や表示内容/DTC(分かれば)をお知らせいただくとご案内がスムーズです。
▼ 輸入車ATの修理事例はこちら
👉 輸入車AT整備ラボ(株式会社Auto Planet)
お問い合わせ・ご相談
輸入車のAT不調・変速トラブルでお困りではないですか?
「Dに入らない」「Nに戻る」といった輸入車のATトラブルは、ミッション本体ではなく、内部のセンサーや電子制御部品が原因のケースもあります。当社では、診断で原因を絞り込み、できる限りピンポイントの修理をご提案します。
お電話でのご相談
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(受付時間 火~土 9:00~17:00)
故障で動かせないときは、引き取りに伺います
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- ご利用は無料
- 等級に影響なし
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こんな症状のときに
修理後の納車や、修理期間中のレンタカーも、保険の付帯サービスで使える場合があります。
内容はご加入の保険によって異なります。お手元に保険証券をご用意のうえ、必ず事前にご相談ください。
修理費用によっては、お乗り換えも選択肢です。故障したままの状態でも買取できます。
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