BMW 325iツーリングの車検整備、オイル漏れ修理、トルコン太郎でのATF圧送交換依頼です。
他社さまでご購入されて3か月ほどになりますが、あちこち気になる所があるので、車検と同時に各部のメンテナンスを実施したいという事でご入庫となりました。
オイル漏れはシリンダヘッドカバーのシール、オイルフィルターユニットシール付近から漏れていました。
それでは作業を進めたいと思いますが、分解をしていくにつれて、さらにオイル漏れ箇所が見つかるかもしれません。その都度、注視しながら作業を進めてまいります。

ヘッドカバーが外れました。内部の状態はあまり良いといえませんが、今後定期的にオイル交換をしていれば問題はないかと思います。
シールガスケットは劣化して弾力がなくなりカチカチになっています。まるでプラスチックのようでした。この状態ではオイルが漏れてくるのも当然です。
新品のシールガスケットに交換して元通り組み付けます。
オイルフィラーキャップからも滲みがありましたので、ヘッドカバー側、キャップ側、両方交換です。
続いてオイルフィルターハウジングのシールガスケットです。
ヒートエクスチェンジャー側(オイルクーラー)

シリンダヘッド側です。こちらのシールも劣化していてプラスチックのように固いです。

オイルフィルターも交換してエンジンオイルも入れ替えます。
シールガスケット交換時に冷却水も抜けましたのでLLCの充填。電動ウォーターポンプを強制駆動させてエア抜きを実施。
ポコポコと冷却システム内のエアが抜けてくれます。
エンジンを掛けてオイル漏れ箇所の様子を確認していると、エンジンから異音が発生。入庫時にかなかったのに…。ドライブベルトプーリーから異音がありベルトと共にプーリーも新品に交換。
これで車検整備・オイル漏れ関連の作業は完了。続いてトルコン太郎でのATF圧送交換作業に入ります。

ドレンボルトを外してATFの排出。
比較用に少し保存しておきます。

ATストレーナーの比較。内部に見えるフィルターもかなり汚れています。本体の表面が濃いグレーになっているのは、すべてAT内部の金属等が摩耗したものです。
トランスミッションの動作を正常に維持するためにも、ATFは定期的に交換するのがおススメです。
バルブボディの見える範囲になりますが、できる限り汚れを洗い流します。
きれいになったところで新品のATストレーナーをセット。気持ちがいいですね!

こちらはオイルパン内にある鉄粉吸着用マグネット。大量の鉄粉が吸着されていました。

オイルパン本体の洗浄後、マグネットは元の位置へセット。新品のガスケットに交換して取付準備完了。

ドレンボルトのガスケットは単品供給がありませんでしたので、ドレンボルトごとの交換となります。
トルコン太郎を専用のアタッチメントを使用して接続。
抜けたオイル量は約4.3リットル。この車の総油量は9リットルですので約半分が抜けました。
使用するオイルはペトロナスATF700。近年の多段式AT車にはピッタリのオイルです。
抜けた分のオイルを充填して圧送交換の開始。

トルコン太郎ATF圧送交換の流れは一定量の交換後、自動的に10分間のクリーニングが始まります。
クリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態になるように交換を進めていきます。

どうでしょうか?新油と同等レベルにはなりませんでしたが、かなり透明度も戻りました。今回は車検整備やオイル漏れ修理なども重なり、ご予算もありましたのでこのあたりで十分ではないかと思います。

最後に油量調整をして完了です。
納車前に診断機による最終チェック。フォルトは一つもございません。
ご依頼ありがとうございました。
一昔前は「ATFは無交換」と言われていた時期もあり、交換に対する抵抗があるかもしれません。

でもエンジンオイルは定期的に交換されますよね?

ATFも同じオイルですから、車を使用することで劣化もしていきますし、汚れた古いオイルのままだと性能が低下してトラブル発生の原因にもなるため、定期的な交換がオススメです。

早めのメンテナンスで愛車をいたわってあげましょう!
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 初めての問い合わせで不安な方
● 車の修理をしたいけど迷っている方
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経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

BMW 3シリーズ 325iツーリング (E91)
施工時走行距離: 83,500 キロ

<車検整備/オイル漏れ修理/ATF圧送交換一式>

・ヘッドカバーガスケットキット交換
・エンジンオイルフィルターユニットシーリング交換
・エンジンオイルフィルター交換
・エンジンオイル交換
・クーラント交換
・ドライブベルトプーリー交換
・ATオイルパンガスケット交換
・ATFストレーナー交換
・ATオイルパン固定ボルト交換
・オイルドレンプラグシールリング交換
・ATF (ペトロナス TUTELA MULTI ATF700) 20L

参考価格: 38万円~43万円 (車検時法定費用含)

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

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この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。