メルセデスベンツ E63 AMGのトルコン太郎でのATF圧送交換とバルブボディ脱着清掃のご依頼で神奈川県横浜市からご来店いただきました。
実はこちらのお客様、愛媛で輸入車の整備や修理を得意としているフリークさんからご紹介いただいたお客様です。依頼を受けたからには期待に応えられるよう作業を進めてまいります。
まず、お店に入って来られる前に、あっ、ご来店かな。ってわかるほど存在感あるサウンドです。数ある車の中でもトップクラスの排気量、心地いいエンジンサウンドはいつもまでも聞いていたい気分になります。
ですが作業に移ります。

メルセデスベンツE63AMGの圧送交換

リフトアップ。

メルセデスベンツE63AMGのオイルパン外側

アンダーカバーを外して作業に向けて準備を進めますが気になる点が…。
オイルの滲みがあります。よく見るとオイルパンガスケットから漏れが発生しているようですが、今回の作業で交換する部品なので大丈夫です、ここではスルーして次へと進みます。

メルセデスベンツE63AMGの古いATFを採取

圧送交換時に汚れ具合比較ため少し採取保管しておきます。

メルセデスベンツE63AMGのオーバーフロープラグを打ち抜く

一通り抜けきった後でも、中にはたくさん残っていますのでSSTを使用して、オーバーフロープラグを押し込んで外します。

メルセデスベンツE63AMGオイルパンを外したところ

メルセデスベンツE63AMGの古いATストレーナー

オイルパン、ストレーナーが外れました。

オイルパン内にある鉄粉吸着用磁石

オイルパンの磁石には大量の鉄粉が付着しています。内部の鉄粉をちゃんと集めてくれてますね、きれいに掃除して元の位置に取り付けます。

古いATストレーナー拡大部分

ストレナー内部は真っ黒に汚れていてドロドロしているようにも見えます。

メルセデスベンツATストレーナー新、旧、比較

新品との比較、こんなに違うんです!

ATストレーナー新品拡大

新品のフィルター部分です。。

メルセデスベンツE63AMGのバルブボディ

それではバルブボディを取り外していきます。

メルセデスベンツE63AMGのバルブボディ外したところ

メルセデスベンツE63AMGのバルブボディの清掃

墨汁のような真っ黒に汚れたフルードがたくさん出てきますので、できるだけ排出します。

メルセデスベンツのソレノイドバルブ

ソレノイド本体は薄黒く汚れていますのできれいに洗い流します。

メルセデスベンツのソレノイドバルブ拡大

メルセデスベンツのソレノイドバルブメッシュ部分の脱着清掃

先端とサイドのメッシュ部分もきれいに洗浄完了。

メルセデスベンツE63AMGのソレノイドバルブ合計8本

メルセデスベンツのオイルガイドパイプ交換

細かなパーツも交換しておきます、新、旧では色味もかなり違いますね。

メルセデスベンツVGSカプラーOリング交換

VGSカプラーのOリングも交換。

メルセデスベンツのバルブボディ固定ボルト

バルブボディを止めているボルトは再使用できませんので、全て交換します。

メルセデスベンツE63AMGのAT内部

バルブボディを外したAT側です、ここも洗浄します。

メルセデスベンツのバルブボディ取付

バルブボディにソレノイドを組み付けしっかり洗浄してを元に戻します。

メルセデスベンツATストレーナー取付

ATストレーナーを取付。

メルセデスベンツのオイルパン清掃完了

オイルパンをきれいにして磁石を定位置にセット。ガスケット、オーパーフロープラグは新品に交換します。

オイルパン固定ボルト6本再使用不可

オイルパンのボルトも再使用できませんので交換します。

メルセデスベンツ純正ATF

メルセデスベンツの純正オートマオイル

今回、圧送交換に使用するフルードはメルセデス純正ATFです。

メルセデスベンツE63AMGトルコン太郎で圧送交換01

それではトルコン太郎で圧送交換をしていきます。まず抜けた出たフルードの分6.5リットルを充填して、圧送交換開始です。

メルセデスベンツE63AMGトルコン太郎で圧送交換02

メルセデスベンツE63AMGトルコン太郎で圧送交換03

メルセデスベンツE63AMGトルコン太郎で圧送交換04

5リットル交換完了。まだまだ汚れはありますので、どんどん交換を進めますが、その前にクリーニングを10分ほど行います。

メルセデスベンツE63AMGトルコン太郎で圧送交換05

メルセデスベンツE63AMGトルコン太郎で圧送交換06

何度か交換をして、20リットルすべてを使い切ります。

メルセデスベンツE63AMGトルコン太郎で圧送交換07

クリーニング中。

透明度もかなり上がり、新油に近い状態になりました。

最後は油温調整に入ります。

XENTRYで油温計測

XENTRYを接続して油温を確認しながらクリーニングを続け、調整温度になるまで待ちます。

メルセデスベンツE63AMGのATF油量調整完了

フルード調整完了です。

ドレンガスケット交換

ドレンプラグガスケットも交換。

オイルパン外側清掃

性能や効果はありませんが見た目や気分的に良いものなのでオイルパン外側もピカピカに磨きあげて、走行テストをします。

シフトアップもスムーズで問題ありませんし、すこぶる快調です!

もう一度リフトアップをしてオイル漏れや各部の確認を済ませます。

XENTRYでフォルトチェック最終確認

最後にXENTRYをつないでショートテスト、フォルトはなく問題はありません。

これでご依頼いただいたすべての作業が終わり、完成です!

メルセデスベンツE63AMGエンジン

少しだけ余談を。

E63AMG。風格あるエンジンサウンドで、スタートするだけでもその凄さが伝わってまいります!!

かかった瞬間はボンッと凄みのあるサウンドを轟かせ静かにアイドリングへ落ち着きます。

無事に納車も終わり、お客様は横浜に戻られましたが、その日の夕方にインプレッションをいただきました。

お客様からブログ掲載の了解をいただけましたので転記いたします。

ご本人様は興奮のままに書いたので、うまく添削してくださいとおっしゃっていましたが、あえてその興奮のままを掲載させていただきます。

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只今、戻りました。
一言
最高でーす!
凄いです。
工場出るときに、あれ?って思い。
インターまでの渋滞で確信しました。
通常2速発進なので、出足がなんかギクシャクでしたが
交換後はきれいにつながります。
また、帰りの高速も変速が滑らかになり
アクセルレスポンスがいいです。
道が混んでいたため高回転が試せませんでした。
また後日、報告します。
なんせ、高回転まで回すととんでもないことになるので
ありがとうございました。
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以上のような感想をいただきました。

似たような症状で悩んでいる方や気になっている方には有益な判断材料になると思います。

このような報告は私たち整備士にとって本当に嬉しいお言葉ですし、今後の成長にもつながる貴重なものです。ありがとうございます。

参考データ・作業内容

メルセデスベンツ E63 AMG(W212)
走行距離: 96500km

ATF圧送交換一式
バルブボディ脱着清掃

・ATオイルパンガスケット交換
・ATFストレーナー交換
・バルブボディ固定ボルト交換
・オーバーフロープラグ交換
・ATオイルパン固定ボルト交換
・オイルドレンプラグシールリング交換
・オイルガイドパイプ交換
・VGSカプラーOリング交換
・ATF(ベルセデスベンツ純正)交換

■ 今回のご請求額は、152,700 円(税込)となっております。

ご依頼ありがとうございました。
国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。