東京都府中市からお越しくださいました。
今回ATF圧送交換を行うのは、
メルセデスベンツE350アバンギャルドです。

ATF交換について、購入時よりヤナセでは、まだ大丈夫と先延ばしされていた経緯があったのに、車検時に「もう滑ったらオーバーホールですね」と言われたことをきっかけに、今後の不安もあるためATF圧送交換のご依頼となりました。

ディーラーさんはATF交換をするのが嫌なのかな?って思いますよね。
それでは早速作業に取り掛かります。
XENTRYで入庫時の車両状態を確認。フォルトは1つもございません。
リフトアップをして下回りの確認しますが、オイル漏れ等も無くコンディションは良好です。
ドレンボルトからオイルの排出。
オーバーフローパイプが内部にあるため、ドレンボルト外しただけではオイルは抜けきれていません。
オーバーフローパイプを打ち抜き、さらに排出。
それでも残留しているオイルがあるので、こぼさないように外します。
ATストレーナーとバルブボディが見えます。
走行距離96000キロですが、内部の状態は良いようです。
バルブボディ取付ボルト緩めて本体の取り外しにかかります。
コントロールバルブボディが降りました。
立てることで内部のオイルが排出できますので、可能な限り抜き取ります。
ソレノイドバルブの取り外し。
ソレノイドバルブの先端にはメッシュ状のフィルターが設置されています。内部に異物が入ればトラブルになることは容易に想像がつきますよね。
今回の作業では気になるような不純物や異物は見当たりませんでした、コンディションは概ね良好です。

8個すべてのソレノイドバルブ清掃が完了。
バルブボディ本体もキレイに汚れを洗い流します。
オイルガイドパイプはOリングのみの供給はないためassyでの交換。
ソレノイドバルブも組み付け、キレイに仕上がりました。
ATストレーナー。新、旧の比較です。
長年、内部の汚れをキャッチしてきたのでしょう。見る限り内部のフィルターはヨレヨレです。

鉄粉吸着用のマグネットも、すでにキャッチできないほど量が蓄積されていました。
鉄粉をすべて取り除き、
オイルパンの清掃を行い、
オーバーフローパイプを新品に交換して、
マグネットは元の位置へセット。
ガスケットは新品に交換。取付準備完了です。
ハウジング内もできる限り洗浄してバルブボディを取り付けます。
取付ボルトは再使用できませんので、すべて新品と交換。
規定トルクで確実に締付。
新品のATストレーナーをセットして、オイルパンの取付。
オイルパンの取付ボルトも再使用できないので新品に。
オイルパンの取付完了。
圧送交換で使用するオイルは「モチュールのATFⅥ」6速・7速・8速車に最適な高性能オイルです。
抜けたオイルは約8リットル。この車の総油量は9リットルなので約9割弱は抜けた計算になります。
抜けた分のフルードを充填して圧送交換を始めます。

1回目の圧送交換が終わりました。続いて2回目をスタートします。

新油とさほどかわらない位になりました、ここまでなれば十分ですね。
高性能万能添加剤SOD1-Plusを同時に充填。
ATF総油量に対して7%を添加します。
温度管理をしながら油量を調整。
規定温度に達したらオーバーフロープラグを外して、流れ出てくるオイルが糸状になれば油量調整は完了です。
ガスケットは新品に交換して確実に締め付けます。
つづいてエアコンガスクリーニングのご依頼もありましたので同時に施工をいたします。
エアコンガスの規定量を入力してスタート。
約3分の1の量が不足。きっちり規定量を充填しましたので、暑い夏でも快適な車内空間となります。
一連の作業が終わりましたので、試乗して各フィーリングや変速などのチェックを行います。ATF交換をしたことでより一層スムーズな変速、気持ちのいい加速が得られるようになりました。
もう一度、リフトアップをしてオイル漏れや各部のチェック。
最後にXENTRYで車両状態を確認します。フォルトは一つもございません。

今回のATF交換では約10万キロという区切りでのご依頼でしたが、特にトラブルがあったわけではないのであきらかなフィーリングの違いはありませんでした。

ですが今後のトラブルを予防する意味も含めて、おクルマを大事にされている方にとってはいい事例となったのではないかと思います。
ご入庫ありがとうございました。

オートプラネットでは丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業に時間がかかっています。急いで作業を行えばヒューマンエラーということも起こりえます。

ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

メルセデスベンツEクラス E350アバンギャルド (W212後期)
施工時走行距離: 69400キロ

<ATF圧送交換一式>

・バルブボディ脱着清掃
・ATオイルパンガスケット交換
・ATFストレーナー交換
・バルブボディ固定ボルト交換
・オーバーフロープラグ交換
・ATオイルパン固定ボルト交換
・オイルドレンプラグシールリング交換
・オイルガイドパイプ交換
・VGSカプラーOリング交換
・トルクコンバータードレンボルト交換
・ATF(モチュールATFⅥ)20L
・エアコンガスクリーニング

■ 今回のご請求額は、172,200 円(税込)となっております。

※同じ内容の整備や故障修理でも、お車のコンディションや部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
<文章/篠塚真介>
<作業・撮影/篠塚真介>

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。

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