埼玉県ふじみの市からお越しいただきました、今回のお車はランドクルーザー60。トルコン太郎でのATF圧送交換のご依頼です。
現在の走行距離は88000キロ。念願のランドクルーザー60を購入して間もないけれど100,000kmが近いこと、長期保管車両であったこと、年式的にも古い車ではあるため少しずつ細かいリフレッシュを施しながら乗っていきたいという事でご入庫となりました。
大きいクルマなのでいつも以上に慎重にリフトアップ。
まずはオイルの排出。
圧送交換時に比較できるように少し保存しておきます。
新、旧の比較。長年の汚れはご覧の通り。

メッシュ部分には汚れや異物が確認できます。詰まるほどではないけれど、少なからず性能に影響があることは確かです。
やっぱり新品は気持ちがいいものですね。
続いてバルブボディ下部と周辺の汚れを出来る限りパーツクリーナーで洗い流します。
新しいストレーナーを設置。
取り外したオイルパンです。思ったほどの汚れはありません。状態は良好です。

鉄粉吸着用のマグネット。キレイにすれば再使用できます。

ガスケット、取付ボルトは新品に。
オイルパンを元通り組付け。
抜けた分のオイル量は約6リットルです。
今回使用するオイルはペトロナスのATF500。ペトロナスはマレーシアの国営企業で石油元売りでもあり、厳格な管理下で製造されるオイルは年式の古いお車にもぴったりです。
トルコン太郎を接続。
それでは抜けた分のオイルを充填して圧送交換を始めます。

圧送交換の流れは一定量の交換後、自動的に10分間のクリーニングが始まります。
クリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態になるように持っていきます。

いかがでしょうか?数回の交換を行った結果がこちらです。十分キレイになりましたね。
油量はレベルゲージでピッタリと合わせて完了です。
こちら何かわかりますか?そう、後付けのDPFマフラーです。
この車は本来NOx・PM法の車種規制により特定地域内での使用することはできませんが、それを解除するための装置が付いていました。
いまとなっては欲しいからといって、手に入れることは難しいランドクルーザー60。少しだけ紹介します。
大きくせり出した迫力あるフロントバンパー。
ハンドル形状や丸目のメーターはレトロそのもの。
そして耐久性のある6気筒ディーゼルエンジン。

一昔前は「ATFは無交換」と言われていた時期もあり、交換に対する抵抗があるかもしれません。

でもエンジンオイルは定期的に交換されますよね?

ATFも同じオイルですから、車を使用することで劣化もしていきますし、汚れた古いオイルのままだと性能が低下してトラブル発生の原因にもなるため、定期的に交換する必要があるんです。

早めのメンテナンスで愛車をいたわってあげましょう!
ご依頼ありがとうございました。
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

トヨタ ランドクルーザー60
施工時走行距離: 88,000 キロ

<トルコン太郎ATF圧送交換一式>

・ATFストレーナー交換
・オイルパンガスケット交換
・ドレンボルトガスケット交換
・オイルパン取付ボルト交換
・ATF (ペトロナス ATF500) 20L

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。