ベンツEクラス(W212)ハンドルが重いということで入庫となりました。ハンドルを切るとウィーンウィーンと異音が出ており、オイルも漏れています。
感の鋭い方はすでにお察しですね。
作業前にリコールが無いかを確認。製造年月、車体番号どちらも適合しているようです。
検索するも対象ではないと案内されます。えっ、どうして?
メルセデスのページには次の文言が!「対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれます」ですって。対象となる台数は568台、これには該当していませんでした…残念です。
気を取り直して作業を進めます。

おそらくパワーステリング機構からだと思いますので、まずは上から確認。
写真では見づらいかと思いますが、矢印の部分が高圧側のパイプとパワーステアリングポンプの接続箇所です。ここからオイルが大量に漏れています。
パワステポンプと高圧パイプをつなぐ接続金具が緩んでしまい、オイルが漏れる事例が多数報告されています。この車も例外ではありませんでした。
接続金具を締め付ける工具って??? お付き合いのあるディーラに問い合わせても無いとの事。汎用の工具ではどうやっても締めることができない形状です!無いものは仕方ありません、作りました。簡易的ですが製作をしてガッチリ締め付けます。
見栄えは良くないですが役目はしっかりと果たしてくれます。
高圧パイプのカシメ(ホースに切り替わる部分)からもにじみが見受けられましたので、お客様と相談をした結果、予防の意味も含めまして交換となりました。
新しい高圧パイプを取り付け。
接続部分から一切漏れはありません。
パワステポンプを外すには、周辺のパーツをかなり分解する必要がありますので、このまま作業するのが一番効率的かと思います。DIYで作業してみたい方や業者様でこのSSTが必要な方はお問い合わせください。

試運転後、もう一度リフトアップをして下から確認。オイル漏れは無く、ポンプの異音も止まりました。

ご依頼ありがとうございました。
ミスの無い丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

メルセデスベンツ Eクラス (W212)
施工時走行距離: 82,600 キロ

<パワーステアリングポンプからの異音修理>

・高圧パイプ交換
・接続金具規定トルクで締付
・パワーステアリングオイル 2L

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。