今回のおクルマはハイエースバン、
走行距離125000キロ。
東京都練馬区からトルコン太郎でのATF交換のご依頼になります。

まずは走行試運転と外部診断機による故障コードのチェックをしてから作業に移ります。

特にエラーはなく問題はありませんでした。

フルードを抜き取ります。比較用瓶に採取。

内部にはフルードが残っていますので、こぼさないようにゆっくりと!

125000キロ走行している割にはキレイな印象を受けます。

取り外したストレーナーは新品と交換。

内部のフィルターは真っ黒に汚れています。

オイルパン底部には鉄粉吸着用マグネットがあります。

たくさんの鉄粉が吸着されています、量は適正範囲内ですね。

4つのマグネットはキレイに清掃して、

元の位置にセットします。

バルブボディ下部や見える部分をパーツクリーナーで洗浄して、新品ストレーナーを取付。

元通りに組み付けます!

クーラーラインに割り込ませてトルコン太郎を車両と接続します。

抜けた分のフルードを充填。
それでは圧送交換を開始します。


1回目の圧送交換が終わりました。15分間クリーニングをしながらフルード内にある不純物などをトルコン太郎のフィルターで除去していきます。

まだ汚れていますので圧送交換を続けます。


数回交換をした結果、新油とほぼ同等になりました。

交換完了後には自動的にクリーニングモードになり内部の汚れをキャッチします。

クリーニング後、フィルターにはかなりの不純物(スラッジ等)がありました。このフィルターで汚れを取り除きますので、AT内部に不純物が戻ることはありません。

油量調整をするため温度を診断機で確認します。

規定温度範囲内になったところでオーバーフローさせて調整完了です。
続いてデフオイルの交換になります。

こちらは特に難しいことはありません、ドレンから抜いて入れるだけです。

鉄粉はキレイに拭き取りデフオイルを充填し完了。

最後に走行テストを済ませ、診断機でエラーが無いか確認します。

ATF劣化度のリセットもしておきます。

ハイエースは年式によってフルード調整の方法が分かれています、今回の車両ではレベルゲージが無く油温管理をしながらオーバーフローをさせて調整をするため、少し手順が複雑です。

ご依頼いただいた作業が終わり、これで完成です。

参考データ・作業内容

ハイエースバン(TRH200)
走行距離: 125,000km

ATF圧送交換一式

・ATオイルパンガスケット交換
・ATFストレーナー交換
・オイルドレンプラグシールリング交換
・ATF交換
・デフオイル交換

■ 今回のご請求額は、82,350 円(税込)となっております。

ご依頼ありがとうございました。
国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。


<作業・撮影/篠塚真介・松永和也>

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。