今回のお車はレヴォーグSTIスポーツEX(VN5)、トルコン太郎でのCVTF圧送交換のご依頼です。

走行距離は10500キロと、慣らし運転が終わってちょうど良いころではないでしょうか。
ユーザー様は「現在、不具合は感じていないのですが予防整備的に1万キロでやろうと思った次第です」ということでCVTF交換を実施することになりました。

ですが1万キロということもあり、今回はオイルパンの脱着清掃、CVTストレーナー交換は行わず、フルードのみの交換となります。
少しだけ室内の様子をご覧ください。
僕が普段使用している車と違い、最近のメーカーナビゲーションはこんなに大きな画面。うらやましすぎる!!
余談はこれくらいにしておき、さっそく作業開始です。
リフトアップ後、下回りの確認。新車をおろして1年も経過していませんし、走行距離も1万キロということで、キレイそのもの。
なんだか触るのがもったいないくらいです。
まずはフルードの排出。汚れているように見えるのは元々のフルードが濃い青色をしているからです。
比較用に少し採取しておきます。
排出が終わりましたのでドレンボルトガスケットを新品に交換します。
抜けたフルードは3.7リットル。総油量の約3分の1程度は排出できました。
トルコン太郎とレヴォーグを接続。この車の接続はオイルクーラーホースに割り込ませるだけですのでカンタンです。
今回使用するフルードはリニアトロニック3です。メーカー保証の事も考え純正フルードを選択しました。
抜けた分のフルードを充填して圧送交換を始めます。

1回目の圧送交換が終わりました。

新、旧の比較です。若干色味が違いますが、走行距離も少ないため、ほとんどわかりません。
ですが新しいフルードに入れ替わったことで、気分が全然違いますよね。
温度管理をしながら油量を調整。
規定温度に達したらオーバーフロープラグを外して、流れ出てくるオイルが糸状になれば油量調整は完了です。
オーバーフロープラグガスケットは新品に交換。これでCVTF交換の作業は終了です。
テスト走行ではスムーズな加速、なめらかな変速で終始安定した走りが確認できました。
最後にもう一度、リフトアップ。取り外した部品やオイル漏れ等の最終確認です。
念には念を入れてすべてのチェックを行います、オイル漏れ等はございません。
今回は予防整備ということで実施したATF交換。早い段階でメンテナンスをすることでトラブルにもなりにくいですし、愛車も、きっと喜んでいる事でしょう。
ご入庫ありがとうございました。

オートプラネットでは丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業に時間がかかっています。急いで作業を行えばヒューマンエラーということも起こりえます。

ミスを無くすためにもCVTF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

スバル レヴォーグ(VN5)
施工時走行距離: 10500キロ

<ATF圧送交換一式>

・ドレンボルト交換
・CVTF(スバル純正リニアトロニック3) 20L

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。