Gクラス(W463)トルコン太郎でATF圧送交換
さいたま市内からご来店いただきました。
今回はメルセデス・ベンツGクラス(W463)のATF圧送交換です。同時にアダプションの実施を行います。ゲレンデヴァーゲンとも呼ばれることもありますがこちらは、発売当初のモデルを指すようです。
気になる症状として、冷えているときは1500回転くらいで変速するけど、温まってくると2000回転くらいまで引っ張られるような感じが気になっているとのことです。
事前の走行テストを済ませて車両診断機でシステムのチェックを実施。結果は良好フォルトはありませんでした。
重量級の車なので、いつも以上に慎重にリフトアップ。
下回りにオイル漏れなどは見当たらす、コンディションは良好。アンダーコートが隅々まで塗布されており、防錆対策は万全のようです。
ドレンボルトを外して古いオイルを排出。
さらにオイルを抜き取るため、オイルパン内部にあるオーバーフローパイプを専用工具を使用して打ち抜きます。
圧送交換時に比較できるように、少し保存しておきます。
オイルパンの取り外し。四角い箱のようなものがATストレーナーです。
この車はトルクコンバーターのオイルも抜き取ることができます。
ドレンを外して内部のオイルを排出。ココも抜くことができると、総油量の約9割を抜き取ることができます。
ドレンボルトは新品に交換。

取り外したバルブボディ。できる限りキレイに洗浄。

続いてソレノイドバルブの清掃です。こちらのしっかりと汚れを洗い流します。
8個のソレノイドバルブの洗浄が完了。
元通りに組み付けます。
バルブボディを外した後のATハウジング内。同じく汚れを除去していきます。

ATストレーナー。新品との差がよくわかりますね。
オイルパンのマグネットです。かなり鉄粉が蓄積されています。

キレイに鉄粉を取り除けば新品同様。また鉄粉を集めてもらいましょう。
元の位置へセット。

オーバーフローパイプをセットしてガスケットは新品に。
バルブボディとストレーナーを組付けてオイルパンを取り付けます。
取付ボルトは再使用できないので新品と交換。
さあ、これで圧送交換の準備が整いました。メルセデスベンツ専用のアタッチメントを使用してトルコン太郎と接続します。
抜けたオイルは約8リットル。この車の総油量は9リットルですので抜けた分のオイルを充填すると、全体の88%が新油と入れ替わることになります。
使用するオイルはモチュールのATFⅥ。7速、8速、9速など多段式のATに最適なオイルです。
抜けた分のオイルを充填して圧送交換を始めます。

1回目が終わりました。かなりキレイになってきましたが、まだ交換を続ける余地はありそうです。
圧送交換の流れは一定量の交換後、自動的に10分間のクリーニングが始まります。
クリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態になるように持っていきます。

すっかりキレイなって新油とほぼ同じです。

油量調整は温度を確認しながら行います。規定温度に達したらオーバーフロープラグを外して、流れ出てくるオイルが糸状になれば調整完了です。
そしてワコーズのCORE701を添加します。(油量調整が終わってるので添加量分を事前に抜き取っています)

そして走行テストを行いながらアダプションを実施します。

この作業は走行中にパソコン操作をするので、必ず2人で行う必要があります。

トルクとエンジン回転数を合わせながら、丁度良いタイミングでシフトアップ操作をするのですが、これが低いギアほど難しいんです…

2.3時間かけて作業は終了。アダプション後はお客様が気になっていた変速タイミングは概ね改善されました。あとは納車後の報告をいただきましたら、こちらに追記したいと思います。
最終チェックとしてXENTRYで車両システムの総合検査。フォルトは一切ありませんでした。
入庫時と出庫時には必ず診断機で検査を行っており、納車時にこのような診断結果をお渡ししています。
ご入庫ありがとうございました。
オートプラネットでは丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。

急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は、3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

参考データ・作業内容

メルセデスベンツ Gクラス G63 AMG (W463)
施工時走行距離: 47,000 キロ

<ATF圧送交換一式>

・バルブボディ脱着清掃
・ATオイルパンガスケット交換
・ATFストレーナー交換
・バルブボディ固定ボルト交換
・オーバーフロープラグ交換
・ATオイルパン固定ボルト交換
・オイルドレンプラグシールリング交換
・オイルガイドパイプ交換
・VGSカプラーOリング交換
・トルクコンバータードレンボルト交換
・ATF(モチュールATFⅥ)20L
・ワコーズCORE701(持込)
・トランスミッションシフトのアダプション

■ 今回のご請求額は、186,600 円(税込)となっております。

※同じ内容の整備や故障修理でも、お車のコンディションや部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
<文章/篠塚真介>
<作業・撮影/篠塚真介>

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。

関連記事

スポンサーリンク