メルセデスベンツECUチューニングのご依頼です。今回はGLC220d。直列4気筒ディーゼルターボOM654エンジンです。
メルセデスベンツはラグジュアリーやエレガントさを演出するためでしょうか、アクセルを踏んでから、悪く言うとモッサリとした感じでゆったりと加速を始める特有の、のんびり感があります。これもイイものですが、少し物足りなさを感じることもありますよね。
ECUチューニングはマフラーやターボチャージャー、カムシャフトなどのチューニングパーツを取り付けなくても、ECUのデーターを変更することで車両の性能を向上させることができます。
1.パフォーマンスの向上
エンジンの出力、トルク、加速が向上し、スロットルレスポンスが改善され、運転するのが楽しくなる。
2.燃費の向上
ECUチューニングの効果でアクセルを踏む量が少なくなり燃費の向上します。これはエンジンの効率が向上するためです。
ですが適切なチューニングを行わないと、エンジンに悪影響を与える可能性もありますので、信頼できる専門的なお店とデーターを作成するチューナーさん選びが重要となってきます。
純正準拠を維持しつつ、最大限のパフォーマンスを引き出すことができるのが「しーちゃんECU」です。
今回は待望の新世代制御のディーゼルエンジンのECUチューニングです。
まずはECUの取り外しをしますが、この車両はエンジンルーム内から簡単にアクセスできる場所にありました。
車種によってはECUがとんでもない場所に設置されているエンジンもあり、その代表格がC63やE63などが搭載している177エンジンです。詳細をお話しするのは割愛させていただきますが、ECUを取り外すのに苦労するエンジンです!とだけ申し上げておきます…。
ボルト2本で固定されているだけですのでサクッと取り外しができました。
このタイプのECUはMD1と呼ばれ、従来型よりも端子のピンがより小さく細かなものになっているので、データーの読み出し時には気を遣うんです…。でも事前に専用のツールを用意していましたので、今回はその緊張から解放されました!
まずはECUの完全なバックアップを取るためのセットアップ。
何があっても復旧できるようにフルバックアップの完全保存。僕は心配性なので念には念をいれて2回とりました。それでも不安なので外付けドライブとUSBメモリーにコピー。やりすぎかな…。
出来上がった特製しーちゃんハイクオリティデーターをインストール。従来のデーターよりも容量が大きいので書き込みに時間がかかります。
正常に書き込みが完了。
ECUを元に戻してテスト走行です。

チューニング前のゆったりとしたアクセル反応とは裏腹に、少し踏み込むだけでグイグイと背中を押される加速感に酔いしれてしまうほど。瞬発力のあるとっても楽しい車に生まれ変わりました。写真や動画で伝えることができず悔しいですが、乗った本人しかわからない感動がココにあります!

後日お客様よりインプレッションをいただきました。

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ECUも下のトルクが厚くなって
とても乗りやすくなりました。
高速でも追い越しがさらに楽になり
ついついスピード出しすぎてしまいますね。
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このような報告をもらえると私たちメカニックは何よりもうれしいものです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

ご依頼ありがとうございました。
今回のGLCクラスに限らず対応可能な車種は多々ございます、遠慮なさらずにお問い合わせください。