本日はアルファード(ANH25)のATF圧送交換。埼玉県川口市よりご来店です。15万キロも走行したためトラブル予防のためにご依頼をいただきました。事前に走行テストを行い車両診断機で現在の不具合をチェックします。

いくつかエラーが確認できましたがいずれも過去の故障であり、現在の故障ではありませんので消去しておきます。

それでは車両をリフトアップをして作業に入ります。

圧送交換をする時に古いオイルとの比較をするため少し保存しておきます。

ドレンボルトからは全部のオイルが抜けません。内部に残留しているオイルがありますので、こぼさないようにゆっくりと外します。

金属の四角い箱ようなものがストレーナーです。数本のボルトで固定されているだけなのですぐに取り外せます。

新品と旧品の比較。

内部のフィルターは真っ黒に汚れています。

新品はやっぱり気持ちがいいですね!

バルブボディの見える部分はできるだけキレイに洗浄します。

そして新品ストレーナーの取付。

オイルパン内部はこんな感じです、

鉄粉吸着用のマグネットは、こんなにドッサリと。

まるで尖った剣山のようにも見えます。

新品のようにキレイにしました!

マグネットは定位置にセット。ガスケットは新品に交換して元通り組み付けます。

トルコン太郎を車両と接続。

このアルファードはオイルクーラーラインのホースに割り込ませることでかんたんに接続ができます。

使用するオイルは搭載されているミッション同じアイシン製です。

まず抜けた分のオイルを補充して圧送交換を開始します。一定量の圧送交換後に自動的に10分間のクリーニングが始まります。クリーニングが終わり、そしてまた圧送交換をします。これを繰り返しながら出来るだけ新油に近い状態に持って行きます。

1回目の圧送交換が終わりました、クリーニングが自動的に開始されます。

数回繰り返すとこんなにキレイになります。

ほぼ新油に近い状態になりました。これでトルコン太郎での圧送交換は終わりになります。

油量調整はオーバーフロータイプ。油温を診断機モニターで確認します。

油量調整温度に到達したらオーバーフロープラグを緩めます。そして滴下状態になったら完了です。

走行テストを済ませて取り外した部品やオイル漏れのチェックをして終了です。

最後に診断機でのチェック、作業前にも行いましたが、もう一度確認。エラーは入っておらずオールクリアです。
今回のATF交換では15万キロと過走行でのご依頼となっていますが、もともと違和感や不具合はありませんので、あきらかなフィーリングの違いはありませんでした。
ですが今後のトラブルを予防するため、そしておクルマを大事にされている方にとってはいい事例となったのではないかと思います。
ご入庫ありがとうございました。

● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
● 初めての問い合わせで迷っている方

遠慮なさらずにお問い合わせください。確かな経験の整備士が適切なアドバイスをいたします。

参考データ・作業内容

トヨタ アルファード (ANH25)
施工時走行距離: 151,700km

<ATF圧送交換一式>
・ATオイルパンガスケット交換
・ATストレーナー交換
・ドレンボルトガスケット交換
・オーバーフロープラグガスケット交換
・フィラープラグガスケット交換
・ATF 21.3L

■ 今回のご請求額は、72,600 円(税込)となっております。

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ、BMW、ポルシェなど幅広く対応していますので遠慮なさらずにお問い合わせください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。