スバル レガシィBP5 2速→3速変速ショック|タービン回転センサー2交換で改善【P1710】
ご入庫いただいたレガシィツーリングワゴン BP5
今回のお車はレガシィツーリングワゴンBP5の5AT車。神奈川県川崎市からお越しのお客様で、当店のブログをご覧になり「同じ症状だ」とご相談いただいたケースです。
2速から3速へのシフトアップ時に変速ショックが出るとのこと。メーターには「AT OIL TEMP」警告灯が点灯し、「トランスミッションシステム点検」の表示も出ている状態でご入庫となりました。
メーターには「AT OIL TEMP」警告灯が点灯。走行距離は129,214km
「トランスミッションシステム点検」の警告メッセージも表示
2速→3速は街乗りで最も多用するギア。信号発進のたびにショックが出るとなると、かなりストレスになりますよね。

診断と原因特定

診断機で現在の状況を確認。出てきたエラーは、いつもの…..
P1710 タービン回転センサー2 回路異常
スバル5AT車の変速ショックがある車では結構な頻度で入力されているエラーです。当店でもこれまで何台も同じ症状を修理してきました。
タービン回転センサー2は、トルクコンバーター出力側の回転数を検知する重要なセンサー。ATの変速制御はエンジン回転数とタービン回転数の差(スリップ量)を監視しながら行われているので、このセンサーに異常があるとTCU(トランスミッションコントロールユニット)が正確な回転数を把握できなくなる。
「今どのくらい滑っているか」を正しく判断できないわけですから、変速タイミングがずれたり、クラッチの締結圧が適切にコントロールできなくなり、「ガンッ」というショックとして現れるわけです。
BP5レガシィでこの症状が出るのは、走行距離10万kmを超えたあたりから。今回の車両は129,214kmなので、まさに典型的なパターンといえます。

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👉 スバル AT/CVT 整備・修理ラボ(株式会社Auto Planet)

作業内容

まずはATFを排出するところから。
ドレンボルトを外してオイルを排出。色味はそれなりに黒っぽく変色しています
取り外したオイルパン。結構汚れている様子

マグネットに付着した鉄粉の量や質は、ミッション内部の摩耗状況を知る重要な手がかりになります。
鉄粉吸着用のマグネット。経年使用による摩耗粉とスラッジがそれなりに蓄積
洗浄後のマグネット。汚れを取り除けば再使用可能。本来はこのようにきれいな状態です
鉄粉の量としては走行距離相応といったところ。大きな金属片などは見られずミッション本体のダメージはなさそうで一安心。
取り外したバルブボディ。縦に起こすと内部からオイルがドバドバと流れ出てくるので、パーツクリーナーで念入りに洗浄
さて、ここからが今回のメイン作業。タービン回転センサー2の交換です。
左が新品のハーネスSUB ASSY(タービン回転センサー2)、右が取り外した部品
タービン回転センサー2の取り付け位置。ハーネスの取り回しに注意しながら交換を実施
センサー単体ではなくハーネスごとASSY交換となるのがこの部品の特徴。配線の取り回しを間違えると他の部品と干渉したりするので、慎重に作業を進めます。
続いてATストレーナーも同時交換。
左が取り外したストレーナー、右が新品。フィルター部分が茶色く変色しているのがわかります
ストレーナーはATF内の異物をろ過するフィルターの役割。内部が汚れで詰まってくると油圧が不安定になり、変速品質に影響が出ることも。通常スバル5AT用のストレーナーは単品供給がないのですが、弊社では多数在庫しているので同時交換が可能です。
やっぱり新品は気持ちがいいもの。
バルブボディを元通り組み付け、ストレーナーを設置。オイルパンも洗浄して元に戻します。
抜けた分のATFを充填し、油温を管理しながら油量をHOTの位置でピッタリと合わせます。この油量調整が地味に重要で、多すぎても少なすぎても変速フィーリングに影響が出ます。
そしてこれまで学習していた情報をクリアして、新規に学習作業を実施。
AT学習モード実行中。車両をリフトアップしサイドブレーキを引いた状態で行います
「AT学習は正常に終了しました」の表示。これで作業は完了
AT学習は、TCUが新しいセンサーの特性やクラッチの状態を学習し直すための重要な工程。これをやらないと変速タイミングが合わなかったり、ショックが残ったりすることがあります。

作業結果

修理前に確認できていた2速→3速の変速ショックは、嘘のように消えてスムーズな変速に戻りました。AT OIL TEMP警告灯も消灯、「トランスミッションシステム点検」の表示も出なくなりました。
試運転でも全ギアでスムーズな変速を確認。お客様にも「まったく別の車みたい」とお喜びいただけました。
BP5レガシィで同じような症状が出ている方は、タービン回転センサー2の故障を疑ってみてください。放置すると他の部品にも負担がかかり、修理範囲が広がる可能性もあります。気になる症状があれば、早めの点検をおすすめします。
ご依頼ありがとうございました。
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。
急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにも3日から1週間程度のお時間をいただいております。
どうぞご協力お願いいたします。
● 初めての問い合わせで不安な方
● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。

同じ症状でお困りの方へ

「変速ショック」「回転数が高い」「警告灯点滅」などの症状は、ミッション本体の故障と思われがちですが、実際にはセンサーやバルブボディが原因のケースがほとんどです。

車種・型式/症状の出る条件(いつ・どんな場面)/警告灯や表示内容/DTC(分かれば)をお知らせいただくとご案内がスムーズです。

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お問い合わせ・ご相談

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走行中に突然「ガンッ!」と衝撃が出る5速ATのトラブルは、ミッション本体ではなく内部のセンサーやバルブボディが原因のことがほとんどです。当社では、高額なミッション載せ替えではなく、センサー交換とバルブボディのピンポイント整備で症状を改善します。

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(受付時間 月~土 9:00~18:00)

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参考データ・作業内容

スバル レガシィツーリングワゴン (BP5)
年式:平成19年
施工時走行距離:129,214 キロ

<5AT変速ショック修理>

・タービン回転センサー2/ハーネスSUB ASSY交換
・ATストレーナー交換
・ATF交換
・AT学習モード実施

修理のお見積もり後、もし金額面でお乗り換えをご検討される場合は
故障した状態のままでも当店で買取が可能です。

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お手元に保険証券をご用意いただき、必ず事前にご相談ください。

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