三菱ふそうローザ AdBlue警告ラッシュ|41万km超で複数センサー故障→撤廃プログラムで解決

41万キロを超えたマイクロバス
走行41万kmを超えた三菱ふそうローザで、AdBlue関連の警告が複数点灯しました。診断機を接続して確認すると、表示されたのは10個以上のDTC(故障コード)。
プレッシャーセンサー、ヒーターエレメント、サプライポンプ、スイッチオーバーバルブ、充填レベルセンサー、温度センサー…。AdBlueシステムに関わる部品が、ほぼ一斉にエラーを出している状態でした。
ここまで複数の部品が同時に絡んでくると、部分的な修理では収まらず、ディーラーでの見積もりは軽く50万円を超えてきます。
しかも車両はすでに41万km超。一つ直しても、次は別の箇所がエラーを出す可能性が高く、「どこまで直せば終わりなのか」が見えない状況でした。
そこで今回は、部品交換を積み重ねていく方法ではなく、ECU書き換えによるAdBlue制御の撤廃という判断をしています。
入庫の経緯と症状
お客様からのご相談は以下の通りです。
– メーター内に複数の警告灯が点灯(アドブルー関連)
– ディーラーで診断を受けたところ、センサー類の大量交換を提案された
– 見積もりが高額で、車歴を考えると修理すべきか悩んでいる
– 何とか費用を抑えて使い続けたい

アドブルー関連の警告灯が点灯中
三菱ふそうのマイクロバス「ローザ」は、送迎バスや観光バスとして活躍する働く車。走行距離413,724kmという数字が、この車両がどれだけ現場で頼りにされてきたかを物語っています。
診断結果:10個のDTCを検出
診断機を接続し、システムをスキャンすると以下の故障コードが検出されました。

診断機で故障コードを読み取り
検出されたDTC(故障コード)
- 220D01 (3362 1) AdBlueプレッシャーセンサー 信号電圧低すぎる
- 5AF1E5 (520538 5) AdBlueヒーターエレメント 断線
- 5AF1E1 (520538 1) コントロールユニット(AdBlueヒーターエレメント電源) 信号電圧低すぎる
- 230D02 (3363 2) AdBlueリザーバーのヒーターエレメント 断線
- 5BF1E5 (520539 5) AdBlueサプライポンプ 断線
- 5CF1E5 (520540 5) AdBlueスイッチオーバーバルブ 断線
- E1060C (1761 12) AdBlue充填レベルセンサー 異常
- E1061F (1761 31) AdBlue充填レベルセンサー 異常
- D70B00 (3031 0) AdBlue温度センサー 信号電圧高すぎる
- D70B01 (3031 1) AdBlue温度センサー 信号電圧低すぎる
これだけ多くのエラーが同時に発生している場合、一つ一つ部品を交換していくのは現実的ではありません。仮にすべて交換しても、次はまた別のセンサーが壊れる…そんないたちごっこになる可能性が高いわけです。
原因:AdBlueシステムの経年劣化
三菱ふそうのAdBlueシステムは、NOx(窒素酸化物)を削減するために尿素水を噴射し、排ガスをクリーンにする仕組みです。ただ、このシステムは経年劣化に弱いという弱点があります。
なぜ複数の部品が同時に壊れるのか
- 尿素水の凍結・結晶化:ヒーターが劣化すると、冬場に尿素水が凍結し配管を詰まらせます
- センサーの精度低下:温度センサーやレベルセンサーは微細な電圧変化を検知するため、経年で誤検知が増えます
- ポンプやバルブの摩耗:尿素水は腐食性があり、ポンプ内部のシールやバルブが劣化しやすい
40万キロを超える走行距離では、これらの部品がほぼ同時に寿命を迎えるのは珍しくありません。部品交換で一時的に直しても、また別の箇所が故障してしまうことも多々あります。
解決策:AdBlue撤廃プログラムによる根本対策
今回採用したのは、ECU(エンジンコントロールユニット)の書き換えによるAdBlue制御の無効化です。

診断機とECUを接続して専用プログラムで書き換え

ECUコネクタに複数の配線を接続
作業内容
- 診断機でDTCを記録:修理前の状態を正確に把握
- ECUのバックアップ取得:万が一に備えて元のデータを保存
- AdBlue制御プログラムの無効化:尿素噴射制御をキャンセル
- DTCの消去と確認:すべてのエラーコードを削除し、再点灯しないか確認
この作業により、AdBlueシステムそのものがECU側で「存在しないもの」として認識されるため、センサーが壊れていても警告灯は点灯しなくなります。
作業後の結果:すべての警告灯が消灯

すべての警告灯が消灯して正常な状態に
プログラム書き換え後、エンジンを始動してメーターを確認すると、すべての警告灯が消灯。診断機で再スキャンしても、AdBlue関連のエラーは一切検出されません。
お客様からは「これで安心して使い続けられる」と、ホッとした表情を見せていただきました。
AdBlue撤廃について
- 圧倒的な低コスト:部品交換に比べて費用は半分以下
- 再発の心配ゼロ:センサー故障そのものが制御から除外される
- 全国対応可能:車両持ち込みの他に郵送での対応も可能
現実的な運用を最優先に、お客様の状況に合わせた提案を行っています。高額修理で悩む前に、まずはご相談ください。
まとめ
三菱ふそうローザのAdBlue警告ラッシュは、ECU調整で解決しました。
ディーラーで「50万円以上の修理が必要」と言われても諦める必要はありません。現場で培った診断力と専門ツールを駆使した対策で、大切な車を低コストで復活させることができます。
対応車種
同様の症状でお困りの方は、カウントダウンがゼロになって不動になる前に、お早めにご相談ください。
ご依頼ありがとうございました。
今回の作業は部品の調達に時間がかかったり、チェックランプ点灯の裏に隠された重大エラーの事などを踏まえた作業となりますので、ご理解いただければ幸いです。
メルセデスベンツ以外でもBMWやフォルクスワーゲンなども対応可能な場合がありますので、NOxやアドブルーでお困りでしたらお問い合わせお待ちしております。
丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。
急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにも1~2週間程度のお時間をいただいております。
どうぞご協力お願いいたします。
● 初めての問い合わせで不安な方
● 車の修理をしたいけど迷っている方
● どこのお店に依頼していいかわからない方
経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします、遠慮なさらずにお問い合わせください。
毎回重ねてお伝えしておりますが、これを「修理」とは言えないと思っています。
NOxにしてもAdBlueにしても、部品はどちらもかなり高額である上に欠品している事が非常に多く、直したくても直せないという状態に陥っている方を非常に多くお見受けしています。
それをプログラムで少し”調整”してあげたり、部品が入荷するまで運用出来ないお車を一部機能に付いてのみ一時的に”撤廃”作業を施して運用出来る様にするというものです。
いま点灯しているエンジンチェックランプの点灯原因・内容が分かってはいるものの、NOxやAdBlueがチェックランプを点灯させ続けている状態では、全く別の重大なトラブルが発生したとしてもドライバーさんは気付く事が出来ません。
なので、過敏に反応する設定となっている”閾値”を少しだけ幅を持たせた値に調整にする事でエンジンチェックランプの点灯を一時的に抑えることで、それとは全く別で発症した”本当に重大なトラブル”にドライバーさんが早く気付く事が出来るように、本来の意味としての「エンジンチェックランプ」点灯お知らせ機能を取り戻す作業です。
部品が欠品中で納期未定の為車が動かせない(スターターロックが発動してエンジンがかからない)などの場合での、部品が入るまでの一時的な緊急対策措置である事をご理解いただき、部品が入荷した際には元のプログラムに戻して部品を交換するという事を弊社ではお勧めしております。
同作業をご希望される方は、その辺りをご理解下さい。
この技術・情報はまだまだ発展途上の所もあります。
殆どが成功し続けて行く中、それでもごくごく稀にエラーが消えないとか、スターターロックが再発動するとか、そんな事が起こるのがゼロではありません。
この一連の作業内容ができるネットワークは今や10社まで広がり、まだ更に広がる可能性を含んでいます。そしてお互いに情報を共有しつつ、時にはトライ&エラーを続けながら全員で前に進んでいます。
現況では完璧に仕上がった技術では無い事や、もしかするとその「ごく稀」な案件に当たってしまう事もあるかも知れません。不本意ながらご迷惑をおかけしてしまう事だってあると思います。
そんな時こそそのネットワークを駆使し、施工している仲間たちで知恵を絞り出し合って、精一杯対応させて頂きます。全員が本気で取り組んでいますので、暖かい気持ちで見守っていただければ幸いです。
もちろん、その様な事が起こらない様に、日々学び、日々ステップアップし続けていますので、もし「依頼してみたい」と思って頂けた方は、お問い合わせ下さい。
AdBlueの警告でお困りの方へ
「あと数百キロでエンジンがかからなくなる」という警告。その不安を抱えたまま運転するのは、とてもストレスがかかるものです。
ディーラーさんでの高額修理に悩んでいる方も、まずは一度ご相談ください。
遠方の方でも、コンピューター(ECU)をお送りいただければ施工可能です。本来の落ち着いた状態で安心して乗れるよう、状況に合わせてアドバイスいたします。
故障トラブルでお困りの方へ
ご自宅・現地まで引き取りに伺います!!
当社で保険会社のロードサービスをご利用できるようになりました。
・ご利用は無料
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遠方でもお客様への負担なく対応できますので、まずはご連絡ください。
※ご加入されている保険内容により変わりますので、
お手元に保険証券をご用意いただき、必ず事前にご相談ください。