今日はいつもの「修理事例」ではなく、ちょっとこれからの話をさせてください。実は今、水面下であるプロジェクトを進めています。
それは、スバルCVT(リニアトロニック)の修理部品を、
「自分たちの手で改良して作る」という挑戦です。
「自分たちの手で改良して作る」という挑戦です。
このプロジェクトは、当社だけで進めているものではありません。
同じ現場で悩んできた、信頼している整備工場の仲間と、日頃から意見を交わしながら、研究を重ねてきました。
症状の正体はミッション内部の小さな部品
レヴォーグやフォレスター、XVなど、素晴らしい車ですが、距離を走るとどうしても出てくるのが「AT油温警告灯」の点灯や変速ショック。
ディーラーさんに行くと「ミッションごとの載せ替えですね」と高額な見積もりが出て、途方に暮れるオーナー様を何人も見てきました。
原因の多くは、ミッション内部にある「ロックアップソレノイド」などの小さな部品の故障です。
今の修理でも十分。でも、もっと良くしたい
これまで当社では、海外から質の良い互換部品を取り寄せて修理してきました。
もちろん、これでバッチリ直りますし、ディーラーさんよりずっと安く修理できるので、多くのオーナー様に喜んでいただいています。品質にも自信を持って提供しています。
でも、毎日何台もCVTを分解していると、ふと思うことがあるんです。
「純正と同じ構造の部品に変えるだけで、本当に『完治』と言えるのかな?」
「純正と同じ構造の部品に変えるだけで、本当に『完治』と言えるのかな?」
「日本の渋滞や、ストップ&ゴーの多い過酷な環境だと、またいつか同じ理由で壊れちゃうんじゃないか?」
一人で感じていた違和感ではなく、現場で同じ修理をしている仲間たちも、同じことを考えていたんです。
CVTソレノイド開発
「もっと熱に強くて、耐久性のあるソレノイドがあればいいのに」そう思って世界中を探しましたが、納得のいく「強化品」は見当たりません。
それなら、作るしかない。そう思い立ち、現在、自動車部品の製造に強い台湾のメーカー数社にコンタクトを取り始めています。
「ただのコピー品ではなく、日本の道路事情に合わせた強化版を作りたい」
そんな私のわがままな要望をぶつけています。
そんな私のわがままな要望をぶつけています。
目指している方向性
- コイルの耐久性を上げる(熱対策)
- 内部スプリングの強さを最適化する(変速フィールの向上)
これらを実現して、「もう壊れる心配をしなくていいCVT」を目指したいと考えています。
スバル車を長く乗るために
部品の開発は初めての挑戦なので、正直すぐに完成するわけではありません。試作・検証・改善を、仲間たちと何度も繰り返すことになると思います。
もちろん、完成を待たずとも、現在の修理メニューについてはこれまで通り全力で対応します。今できる最善の修理であることは、これからも変わりません。
ただ、数ヶ月後には「さらに一歩踏み込んだ選択肢」を皆さんにご提案できるかもしれません。
一つの工場だけではなく、志を同じくする整備士仲間と力を合わせながら進めていく挑戦です。進捗があれば、またこのブログで報告しますね。
スバル車をもっと長く安心して乗れるように。
これからもよろしくお願いします。
これからもよろしくお願いします。

