アウディRS6アバント(C7) トルコン太郎でATF圧送交換|予防整備・オイルパン脱着込み

神奈川県横浜市からお越しのSさま、アウディRS6アバント(C7)でATF圧送交換のご依頼をいただきました。走行90,000km、症状はとくになし。当店の施工事例をご覧になってお問い合わせくださったとのこと。

「予防のうちにしっかりやっておきたい」というオーナー様のご判断、当店はとても大切だと考えています。ATFは黙って劣化していくオイルですしね。変速フィーリングがまだ問題なくても、内部の状態が気になるなら、早めに手を入れておくのが一番です。

今回はオイルパン脱着・ストレーナー交換・バルブボディ洗浄(見える範囲)を実施したうえで、トルコン太郎を使った圧送交換を行いました。それでは作業に入ります。


下回り確認・オイルパン脱着

リフトアップして下回りを確認します。RS6はアンダーカバーが多いため、順を追って各パネルを取り外してATのオイルパンにアクセスします。まずはドレンを抜いてフルードの状態を確認します。

ドレンボルトを外してフルードを抜き取り中

ドレンから排出されたATF。90,000km走行相応の色合いです

ATFドレンボルト交換

この後の作業でドレンボルトは外さないので新品に交換しておきます

続いてオイルパンの取り外し。ボルトを規定の順番で緩め残留しているオイルをこぼさないよう、ここは慎重に。

取り外したオイルパン内部の状態

取り外したオイルパン内部。汚れの堆積が見られます

ストレーナー

シルバーの四角いものがストレーナー

マグネットに付着した鉄粉。多めの状態

鉄粉吸着マグネット。鉄粉が多めに付着しています

鉄粉は多めでした。走行90,000kmとしては許容範囲ではあるものの、これ以上放置すれば少しずつATFの品質を悪化させていく量ではあります。今回のタイミングで交換できて良かったわけです。

続いてストレーナーを新品に交換します。

新旧ストレーナー比較。左が新品、右が取り外した旧品

左が新品、右が取り外した旧ストレーナー。汚れの差は一目瞭然

やっぱり新品は気持ちがいいですね。


組み付け

バルブボディ洗浄・ストレーナー交換が完了したら、新品ガスケットでオイルパンを組み付けます。ボルトは規定トルクで均等に締め付けます。

新しいストレーナーを取り付け

ストレーナー・ガスケット交換後、オイルパン組み付け前の状態

左が新品ボルト、右が取り外した旧ボルト。ボルトも新品で組み付けます

オイルパンとガスケット。新品に交換

オイルパンガスケット。組み付け時に新品へ交換します

トルコン太郎接続〜圧送交換

今回使用するATFはこちらです。

使用ATF:PETRONAS Tutela MULTI ATF700(20L缶)

使用ATF:PETRONAS Tutela MULTI ATF700(20L缶)。ZF系多段ATに対応した高性能フルード

ペトロナス Tutela MULTI ATF700は、ZF製8速ATをはじめとする多段式ステップATに幅広く適合する高性能フルードです。アウディ・BMW・メルセデスなど欧州車にも使用できます。

RS6はアウディ専用のアタッチメントを使用することで、トルコン太郎との接続が可能になります。

アウディRS6にトルコン太郎を接続。専用アタッチメントを使用

アウディ専用アタッチメントを使用してトルコン太郎と接続

圧送交換前後のフルードを保存して、色の変化を比較できるようにしておきます。それではスタートです。

1回目の圧送交換

1回目圧送交換。左:新油、中央:排出フルード(まだかなり黒い)、右:交換前初期フルード

1回目の圧送交換完了。排出フルード(中央)はまだ黒みが強い。もう一回いきます

2回目の圧送交換

2回目圧送交換。排出フルードの色が少し改善してきた

2回目の圧送交換完了。少し色が薄くなってきましたが、まだ続けます

3回目の圧送交換〜完了

3回目圧送交換完了。排出フルードがかなり透明感のある赤に

3回目の圧送交換完了。排出フルードに透明感が出てきました

圧送交換完了。新油と最終排出フルードの比較

3回の圧送を終えての比較。左:新油、右:最終排出フルード。ほとんど区別がつかないレベルです
新油との最終比較。ここまでキレイになれば申し分ありません

どうでしょうか?ほとんど新油と変わらないレベルです。3回の圧送で合計20Lのフルードを使用しました。嘘のようにキレイになりましたね。


油量調整・仕上げ確認

圧送交換完了後は油量調整です。こちらのトランスミッションはオーバーフロー方式のため、診断機でATF温度をモニタリングしながら規定温度まで温め、オーバーフロープラグを外して余分なオイルを排出させて油量を合わせます。

診断機で油温を計測中

調整可能温度になったところで、、

オーバーフロー中

オーバーフロープラグを外して、流れ出てくるフルードが糸状になれば完了です

オーバーフロープラグ新品に交換

オーバーフロープラグは新品に交換

試運転でも変速フィーリングは良好で、スムーズな変速を確認できました。再リフトアップでオイル漏れがないことを確認し、診断機でフォルトチェックも実施。異常なし、これで作業完了となります。


一昔前は「ATFは無交換」と言われていた時期もあり、交換に対する抵抗があるかもしれません。

でもエンジンオイルは定期的に交換されますよね?

ATFも同じオイルですから、使うほどに劣化していきます。汚れたまま放置すると性能が低下してトラブルの原因にもなるため、定期的な交換がオススメです。早めのメンテナンスで愛車をいたわってあげましょう。


🔧 ATF圧送交換のご相談、承ります

「うちの車も対応できる?」「最近気になる症状がある」——そんなご質問だけでも大歓迎です。
アウディをはじめ、ポルシェ・BMW・メルセデスベンツなど輸入車のATF圧送交換も幅広く対応しています。

  • 初めてのお問い合わせで不安な方
  • どのATFが自分の車に合うか知りたい方
  • どこに頼めばいいかわからない方

経験豊富な整備士が適切なアドバイスをいたします。遠慮なさらずにご連絡ください。

お電話でのご相談:048-798-2922

(受付時間 月~土 9:00~18:00)

メールでの見積もり依頼 >


参考データ・作業内容

アウディ RS6 アバント(ABA-4GCRDS)
施工時走行距離:90,000 km

<ATF圧送交換一式>

  • ATオイルパンガスケット交換
  • ATストレーナー交換
  •  

  • ドレンボルト交換
  • オーバーフロープラグ交換
  • オイルパン固定ボルト交換
  • バルブボディ洗浄(見える範囲)
  • ATF(PETRONAS Tutela MULTI ATF700)20L

国産車に限らず輸入車でも対応可能な車種は多々ございます。メルセデスベンツ・BMW・ポルシェなど幅広く対応していますので、遠慮なさらずにお問い合わせください。

ATF交換や整備のお問い合わせはこちら


ご依頼ありがとうございました。

丁寧な整備を心がけておりますので、ひとつひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいます。急いで作業を行えばヒューマンエラーにもつながりますし、ミスを無くすためにもATF圧送交換作業の期間は3日から1週間程度のお時間をいただいております。

どうぞご協力お願いいたします。

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お手元に保険証券をご用意いただき、必ず事前にご相談ください。

この記事を書いている人

オートプラネット篠塚真介

オートプラネット篠塚真介

埼玉にあるオートプラネットで働くメカニック。
日々、大好きな整備や修理に明け暮れていて、とても充実しています。仕入先でみつけた素敵なクルマや整備・修理の内容を、自分のか細い語彙力で紹介していきます。
何ごとにも探求心のある人に憧れる。